「もしも鹿角市に勤めたら」と題したユニークな事業が鹿角市で始まり、就活生と同じ目線の大学生たちが体験者となって、鹿角市での暮らしと仕事にふれ、若手人材獲得の鍵を探ります。
ユニークなタイトルの事業ですが、目的は、鹿角市最大の課題、若手人材の獲得です。
若い人たちに魅力的な仕事、町、暮らしを整える一歩にしようと、市と、市内の若手経営者の組織が連携し、初めて行いました。
体験で協力する秋田市の大学の学生6人が3日から1週間、市内に滞在し、地元の事業所で経営者や従業員から聞き取りなどをし、仕事のやりがいや、社内のコミュニケーション、それに休日の過ごし方などを調べます。
また宿泊は、自炊などができる観光施設で行い、買い物など鹿角の日々の暮らしを疑似体験するほか、休日は、聞き取った情報を基に地元の若者のように過ごします。
そうして鹿角で働く、暮らす体験を就活生と同じ目線の学生たちに調べてもらい、強みや解決すべき課題などを地元の事業所に寄せることになっています。
初日の3日、市内の製造会社では、「自社製品以外の製造依頼も多く、ものづくり技術を評価してもらっている」「従業員の4割あまりが20代と30代」などと説明を受けました。
参加した大学院1年の男子学生は、「働いている人たちの地元愛が強そうだ。就職先選びでは職場の雰囲気が重要だと思うので、会社でスポーツ大会に出ているという点は魅力かもしれない」と話していました。
鹿角市産業活力課の板橋知也主査は、「地元の会社に、若者目線を意識してもらうことや、会社の魅力を若者に効果的に伝える力を高めてほしい」としています。
(写真はクリックすると見られます)