【速報】舘花議員が2回の高圧的要求など パワハラ審査結果、鹿角市

【速報】舘花議員が2回の高圧的要求など パワハラ審査結果、鹿角市

 鹿角市の議員が前の任期中に2回、市の職員に対しパワハラ行為をしていたことが議会の調査で分かりました。この議員は事実と認めたうえで、職員に陳謝するとともに、今後配慮する姿勢を示しています。

 2日に市のホームページで発表された、議会の政治倫理審査会の審査結果によりますと、舘花一仁議員が前の任期中に2回、パワハラ行為をしていたことが認定されました。

 1回めは、時期は特定されていませんが、「電話で激怒しながら除雪担当職員を緊急に呼び出した」とされています。

 2回めは、ことし1月上旬の現場での出来事で、「職員2人に、ふざけるななどと感情的になり、除雪を実施するよう高圧的な態度で迫った」ということです。

 これらの言動を受けた職員たちは、「経験がないほど怖かった」などと話しているそうです。

 発表では、舘花議員が議長に寄せた意見書もあわせて公表され、「職員の皆さまに不快な思いを与え、就業環境に影響を及ぼしたことにつき、心からおわび申し上げます」「今後は職員への接し方に十分に配慮する」などとしています。

 舘花議員は八幡平谷内に住む58歳。平成25年の議員選挙で初当選し、前の任期は3期めでした。現在も議員を務めています。

 鹿角市の議会は、職員へのアンケートで議員からパワハラを受けた、目撃したと27人が回答したことから、前の任期を審査対象にした政治倫理審査会をことし4月に設置しました。

 審査会は、職員の協力の申し出があった3件について、本人と議員の双方から聞き取るなどした結果、1件をパワハラ的事案と認定していました。

 鹿角市の議員がパワハラを認定され、公表されるのはこれが初めてです。

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