鹿角市と小坂町で県総合防災訓練 800人で対応確認

鹿角市と小坂町で県総合防災訓練 800人で対応確認

 鹿角市と小坂町を会場に大規模な防災訓練が行われ、およそ800人で様々な機能の対応を確認しました。

 これは、9月1日の防災の日にあわせ、県内各地を巡り開かれている秋田県の総合防災訓練で、鹿角市での開催は13年ぶりです。

 31日、鹿角市と小坂町で18の訓練が用意され、警察、消防、行政、自衛隊、医療機関、住民の防災組織など、56の機関からおよそ800人が参加しました。

 このうち鹿角市花輪東山の総合運動公園では、地震で倒れた建物から被災者を救助したり、土砂崩れで埋まった車に乗っている人を助け出したりする訓練が一斉に行われました。

 また救護所では、搬送された人を緊急度、重症度に応じて優先順位を決める「トリアージ」と呼ばれる対応が確認されていました。

 いっぽう花輪の市記念スポーツセンターでは、地元の社会福祉協議会が災害ボランティアセンターを開設、運営する大規模な訓練が行われ、ボランティアを受け付け、聞き取った被災者のニーズに合った人を配置し、送迎する手順が確認されました。

 訓練に参加した高校1年の女子生徒は、「災害の時にいろいろな人たちが助けてくれることが分かって、安心しました。周りの人が困っていたら、自分もできる範囲で協力したい」と話していました。

 市では、「迅速かつ適切に実施され、住民の期待に十分応えることができるものだった。住民の生命と財産を守るため、引き続き防災力の向上に取り組んでいく」としています。

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