29日夜、鹿角市花輪の県道で行われていた踊りの催しの会場に車が突っ込み、縁石などに衝突した事故で、事故を起こしたのに警察に届け出なかったとして、警察は31日、運転手を逮捕しました。
逮捕されたのは、鹿角市八幡平大里の無職、浅石昭嗣(あきつぐ)容疑者、36歳です。
警察では、29日午後9時48分ごろ、鹿角市花輪谷地田町の県道で、普通乗用車を運転して縁石やパイロンに衝突するなどの事故を起こしたのに、警察に届け出なかった疑いがあるとしています。
およそ1時間半後、この事故の捜査で自宅を訪れた警察官の一人に暴行を加えたとして、公務執行妨害の容疑で逮捕されていました。
さらに道路交通法の事故不申告の容疑を認めたため、警察が31日、逮捕しました。
この事故の現場では男性1人が救急車で搬送されており、男性と車が当たったかなど事故の詳細について警察が調べています。
現場では午後7時半ごろから、県道の交差点と交差点の間およそ100メートルを警察への届け出による車両通行止めにして、県の無形民俗文化財「花輪の町踊り」が行われていました。
車は直線の県道の南側から走ってきて、通行止めの区間に入った直後に縁石などに衝突しましたが、その後、踊りの会場を突っ切る形で通り抜け、走り去っていました。
会場は当時、踊りの小休止の時間帯で、踊り手や見物人など100人ほどが車道や歩道などで休憩しており、人が走って逃げたり悲鳴が上がるなど一時パニックになりました。