中学生が英語でスピーチする大会が小坂町で開かれ、出場者たちが流ちょうな英語で発表を繰り広げました。
この「鹿角地区英語暗唱・弁論大会」は、鹿角市と小坂町の中学校の英語教師たちの団体が開いているものです。
28日、小坂町交流センター「セパーム」には、弁論の部に6人、暗唱の部に8人、それに参考の取り扱いのオープンの部に7組の出場者が集まりました。
弁論の部ではそれぞれでまとめた主張を、暗唱の部では教科書に載っている文章を、制限時間の5分以内で発表することになっています。
出場者たちはステージに立つと、英語独特の発音やアクセントを使いながら、流ちょうにスピーチしていました。
なかには、話をするトーンを使い分けたり、感情を込めるようにじっくり話したりするなどの巧みな発表もみられました。
高校の英語教師たちが審査した結果、弁論の部の1位には花輪2年、佐藤希愛(のあ)さんが選ばれました。
佐藤さんは発表で、認知症の人との接点での葛藤を経て、一人一人を理解して接する重要性に気づいたことを熱弁し、「思いがしっかり伝わるように、抑揚を大事にスピーチした。ほとんでうまくできた」と話していました。
佐藤さんと、暗唱の部で優勝した小坂2年、亀田花杏(かめた・はな)さんは、来月に秋田市で開かれる秋田県大会の代表に選ばれました。
主催した鹿角外国語・外国語活動研究会では、「自分の意見や考えを伝えること、表現豊かにスピーチすることは、これからの時代で大切な能力です。これからの人生で役に立ててほしい」としています。
弁論の部で優勝した佐藤さん
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