鹿角市は、市外に住む人にも地域おこしを手伝ってもらおうと、人材育成の講座を今年度も企画しました。過去の受講者が次々と成功事例を出しており、成果の広がりが期待されています。
市は人口減少に対応しようと、外から鹿角を応援する人、関係人口づくりを進めていて、「かづコトアカデミー」と題した講座はその一環です。
市外の人が受講し、鹿角市の現状や魅力を知ったうえで、地域おこしのプランをつくっています。
初開催の昨年度は首都圏に住む会社員や起業家、出身者など12人が受講し、首都圏で鹿角の特産品を販売したり、講座で知った鹿角の魅力や人物をインターネットで紹介したりするプランをつくりました。
市によりますと、受講者のおよそ半数が実践にこぎつけ、成功させています。
いっぽう、地元の人にも受講の門戸を広げているのが特徴で、市外の人の視点、発想にふれて、気づきを得たり、行動のきっかけにしてもらいたい考えです。
今年度の講座も、鹿角を知る、魅力を体感する、プランをつくる、そして発表するという同じ流れですが、講師をあえて入れ替えています。
これは、市外から鹿角を盛り上げようとしている人を地元の人に知ってもらい、プランの協力者、関係人口づくりの応援者になってもらおうという狙いです。
鹿角市政策企画課は、「人口が減るなか、鹿角を元気にする人材を増やすために、外からも協力してもらいたい。首都圏では味わえない、鹿角ならではの成功や人との関わりにふれてほしい」としています。
今年度の講座の説明会は今月25日、初回は来月20日です。