20日まで2日間行われた鹿角市の伝統行事「花輪祭の屋台行事(花輪ばやし)」のことしの人出は、災害級の大雨の予報を受けて2日めの屋台運行が中止された影響で、平年のおよそ半数にとどまりました。
鹿角市最大の催しでもある花輪ばやしは、ことしも8月19日と20日の2日間、花輪の中心商店街などで行われる予定でしたが、2日めは大雨の予報を受け屋台運行が中止されました。
主催した「花輪ばやし祭典委員会」が、桟敷席や露店、駐車場、シャトルバスなどの状況を基に概算でまとめた来場者数は、初日が10万3千人、2日めが2千人で、あわせて10万5千人となりました。
前の年と比べ9万3千人、率にして47%のダウンで、特に2日めは観覧者が前の年の3%にとどまりました。
祭典委員会では、初日は天候を心配した人が観覧を見送ったケースが一部にあり、また2日めは悪天候が大きく反映し、「過去にない大きな減少」になったとみています。
祭典委員会の髙瀬幸広会長(68)は、「鹿角市最大の行事であり、期待していた皆さんと同じく残念に思っている。ただ、2日めの屋台運行の中止は、避難者、観覧者、運行する我々のすべての安全を確保するための正しい判断だったと考えている」と話しています。
いっぽう、花輪ばやしの前に、同じく中心商店街で行われた伝統行事「花輪ねぷた」の人出は、祭典委員会によりますと今月7日と8日をあわせ2万人となり、去年から5千人、率にして20%減りました。
祭典委員会は、こちらも雨の影響を受けたとみています。