最後の小学生の砂金採り大会 鹿角市尾去沢

最後の小学生の砂金採り大会 鹿角市尾去沢

 来年3月の一般公開の終了が決まっている鹿角市尾去沢の観光施設で、夏休み中の小学生たちが、最後となった砂金採りの大会に挑戦しました。

 鹿角市の観光施設「史跡尾去沢鉱山」では、観光坑道の見学とともに、砂金採りの体験が人気です。

 施設が来年4月から社会科見学だけを受け入れることが決まっていて、砂金採りの体験コーナーはことし11月いっぱいで終了する見とおしから、毎年夏休みに開かれてきた小学生向けの大会も今回が最後です。

 今月17日の大会には県内各地や東京、愛知、京都などから小学生15人が集まりました。市内からの参加は1人です。

 競技は30分の制限時間内に、砂の中に埋まっている砂金をいくつ見つけられるかを競うもので、かつて鉱山で用いられていた方法で探すことになっています。

 出場者たちはスタートの合図とともに、プラスチック製の皿に砂を入れて、水の中で揺すったり回したりしながら、砂金を探しました。

 開始早々に「疲れたー」との声が聞かれたり、ほかの子どもの様子ばかり気になる姿も見られましたが、黙々と探し続け、光っている砂金を見つけ出して喜ぶ子どももいました。

 4個を見つけた2人が優勝し、その一人の弘前市の小学4年の女の子は、「お皿をたくさん揺すらなければいけなかったので、腕が疲れましたが、見つけられた時にものすごくうれしかった。昔の人がこれをずっとしていたと聞いたので、驚きました」と話していました。

 施設では、「尾去沢は銅山で有名ですが、金を奈良の東大寺や中尊寺の金色堂にも運んだと伝えられています。大勢に知ってほしいですし、暑い時期にぴったりな砂金採りをぜひ体験してほしい」としています。

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