【続報】小坂町で観測史上最大の166ミリ 大雨の影響

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 前線の影響で鹿角地域では記録的な雨に見舞われた地域がありました。21日午前6時の時点で大きな被害の報告はありませんが、関係機関が情報収集にあたっています。気象台では、21日昼前にかけて大雨による土砂災害や、河川の増水、氾らんに警戒するよう呼びかけています。

 秋田地方気象台によりますと、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、東北北部で記録的な大雨に見舞われた地域がありました。

 20日の24時間に降った雨の量は、小坂町藤原で観測史上最大の166ミリと、平年の8月一か月間の7割あまりの雨が一日に集中しました。

 また鹿角市花輪で128.5ミリ、鹿角市八幡平湯瀬で114.5ミリ、鹿角市八幡平トロコで93.5ミリの雨が降りました。

 消防によりますと鹿角管内では21日午前6時までに、住宅の浸水や道路の冠水などの連絡があり、土のうの設置などで対応にあたっているということです。

 避難の呼びかけの情報です。鹿角市は市内全域に5段階の警戒レベルのうちレベル3の「高齢者等避難指示」を、また大湯の大湯川と八幡平の熊沢川の流域に対し、レベル4の「避難指示」を出していましたが、午前7時半にすべてを解除しました。

 市は最大で8か所に避難所を設け、20日夜の最も多い時点で23世帯、44人が利用しました。

 市によりますと市内では、住宅と小屋の浸水1件ずつがありました。けが人はいません。

 いっぽう、小坂町は町交流センターに自主避難所を設け、3世帯、4人が利用したということです。

 町によりますと町内では、人的な被害や住宅の浸水などの情報は、午前6時の時点ではないということです。

 いっぽう、鹿角市と小坂町の十和田湖周辺の国道の2つの区間で、土砂災害の発生あるいは警戒により、通行止めの措置がとられています。

 高速道路の小坂インターと青森県、碇ケ関インターの間の警戒による通行止めは、午前5時50分に解除されました。

 鹿角市、小坂町には午前6時の時点で、大雨警報と洪水注意報、それに土砂災害警戒情報が継続されています。

 気象台は、これまでに降った雨で地盤の緩んでいる所や増水している河川があるとし、21日昼前にかけて、大雨による土砂災害や、河川の増水、氾らんに警戒するよう呼びかけています。