重要度トップの「医療」、満足度は最低 鹿角市の意識調査

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 鹿角市の市民の意識調査で、32の分野の政策のうち、医療が最も重要と考えられているものの、満足度が最も低いことが分かりました。

 この調査は、市が政策の参考にしようと毎年行っていて、ことしは5月から6月までに18歳以上の市民437人から回答を得ました。

 32の分野の政策を並べ、重要度と満足度を0点から5点で評価してもらったところ、重要度で最もポイントが高かったのは、4.56点だった医療でした。

 この調査で医療が1位になるのは、9年連続です。

 次いで、就労や就農の支援、子育ての支援、産業の成長などが続いています。

 対して、満足度が最も低かったのは医療で、2.04点でした。

 満足度が高かったのは、ごみの適正処理と資源リサイクル、心身の健康づくり、火災や救急の体制強化などでした。

 市はこの調査で、重要度と満足度をあわせたクロス分析と呼ばれる手法をもちいていて、市民の満足度が低く、かつまちづくりで重要度が高いと考えられている分野を見いだしています。

 その結果、重要と指摘された分野の政策の多くで満足度が低くなり、そこに住む市民にも、政策を進める市にも厳しいものとなりました。

 鹿角市政策企画課は、「医療の体制づくりは厳しい状況だが、全国的にもひじょうに難しい状況にある。およそ10年後に実現可能な地域医療の目標などを示す医療ビジョンを策定することにしており、市民と現状、認識を共有したい」としています。