花輪ばやしの成功祈る神事 あす開幕、鹿角市

花輪ばやしの成功祈る神事 あす開幕、鹿角市

 鹿角市最大の催し「花輪祭の屋台行事(花輪ばやし)」の開幕を前に、祭りの無事と成功を祈る神事が行われました。花輪ばやしはいよいよ19日に始まります。

 18日は、16日にご神体が郊外の神社から移されていた花輪谷地田町の里宮「御旅所(おたびしょ)」で、花輪ばやしの無事と成功を祈る神事が行われました。

 夕方、運行を仕切る若者頭協議会の役員や、祭りに参加する10の町内の代表などおよそ50人が集まりました。

 出席者たちは、浴衣を着て、所属などが書かれた手ぬぐいを肩にかける、花輪ばやし独特の正装で拝殿に座り、神妙な面持ちで祈願をしていました。

 また、一年で一度だけ演奏される「サギリ」と呼ばれる曲の奉納があり、伝承を受けた人たちが、鉦(かね)、笛、太鼓を独特の技法で、厳かに演奏していました。

 祭りを主催する花輪ばやし祭典委員会の髙瀬幸広会長(69)は、「一年の思いから、身が引き締まっている。安全を第一に、しっかりしたお祭りを行いたい」と話しています。

 また、祭りを運行する若者頭協議会の石木田章吾会長(40)は、「安全、安心なお祭りを第一にする。個人的にはことしが最後の若者なので、おしまいまで楽しんで、次の代に熱い祭りをつなげたい」としています。

 主催者の計画によりますと祭りは、19日午前10時からの子どものパレードのあと、午後5時半に屋台の運行が始まり、8時ごろからは屋台が勢ぞろいする「駅前行事」、そして20日午前0時からは神事の運行「朝詰」が行われる予定です。

 また2日めは20日午後6時半に屋台の運行が再開し、8時ごろから「駅前行事」、11時半ごろから最後の行事「赤鳥居行事」が計画されています。

 見どころと言われる駅前行事の桟敷席は、初日、2日めとも当日、駅前の観光案内所で販売されます。

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