東京から小学生招きファンづくり 鹿角市

東京から小学生招きファンづくり 鹿角市

 東京にファンを増やそうと、鹿角市が小学生たちを招いている催しがことしも始まり、参加者たちが鹿角ならではの体験をスタートさせました。

 これは、市が葛飾区のよつぎ小学校の児童たちを毎年招いているもので、ことしは4年生以上の希望者16人が17日、鹿角市に降り立ちました。

 参加者たちは19日に地元の伝統芸能「花輪ばやし」の子どものパレードに踊り手として参加することになっており、この日は道の駅で練習が行われました。

 地元の小学生たちが演奏で協力するなか、参加者のなかには、すぐに覚えて堂々と踊ったり、休憩時間にも練習を繰り返したりする姿も見られました。

 去年に続き参加したという小学6年の女子児童は、「去年のお祭りで、みんなでそろって踊れて楽しかった。ことしも踊りと、きりたんぽを食べるのが楽しみです」と話していました。

 参加者たちは3泊4日の滞在中、古民家への宿泊や農業体験、それに温泉への入浴などを楽しむことになっています。

 ことしで41回めを数えるこの催しでは、訪れた児童は千100人を超え、ことしもリピーターがおよそ4割を占めるなど好評です。

 よつぎ小のPTAによりますと、親子2代で参加するケースのほか、かつての参加者が家族旅行の目的地にしたり、鹿角の人と今も交流を続けている人もいるそうです。

 引率者の一人で訪れた自営業、鈴木武志さん(47)は、「私も小学6年の時に参加して、苦手だったトマトが鹿角で食べられるようになった思い出があります。四つ木の人たちは、鹿角は人が温かいし、言葉に尽くせない恩があると言っています」と話しています。

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