花輪ばやしを前にご神体迎える 鹿角市

花輪ばやしを前にご神体迎える 鹿角市

 鹿角市の伝統芸能「花輪祭の屋台行事(花輪ばやし)」を前に、はやしを奉納するご神体が街なかの里宮に移されました。鹿角市最大の催しが、3日後に迫っています。

 花輪ばやしは、8月16日から4日間、町に迎え入れているご神体に奉納する「祭礼ばやし」で、行事の名前としても呼ばれています。

 16日は、花輪の守り神と慕われる「幸(さきわい)稲荷神社」のご神体が、市街地にある里宮「御旅所(おたびしょ)」に移される行事がありました。

 郊外の花輪東山にある神社から背負って運ばれたご神体は、町の入り口でみこしに移されました。

 そして、行く先々の地元の人たちが入れ替わりで参加しながら、みこしが市街地を一周しました。

 沿道には供物を持った人たちが出迎えていて、神輿が通ると、静かに手を合わせていました。

 出迎えた70代の女性は、「ことしは仕事を辞めたので、悠々過ごせると思っていましたが、家のことなどいろいろあって、やっぱり忙しいです。みんなが健康で暮らせるように神さまにお祈りしました」と話していました。

 この日、御旅所に安置されたご神体は、花輪ばやしの最中の20日未明に、南側の市街地の入り口に移され、10の町内からはやしの奉納を受けます。

 いっぽうこの日は早朝に、花輪ばやしで若者たちとともに主役となる10台の屋台が、道の駅の展示場から各町内に移され、19日の祭り開幕に備えています。

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