伝統の「町廻り駅伝」 鹿角市花輪

伝統の「町廻り駅伝」 鹿角市花輪

 終戦の翌年に、街に活気を取り戻そうと始まった鹿角市花輪の市民駅伝が、ことしも開かれました。

 この「花輪地区町廻り駅伝」は、戦後の街を元気づけようと、終戦の翌年に始められ、ことしも終戦記念日の15日に開かれました。

 子ども会や職場などでつくった30あまりのチームが出場し、はじめに戦没者への黙とうをしました。

 続くレースでは、選手たちが目ぬき通りを往復するコースを走り、たすきをつなぎました。

 なかには、きつそうな表情を見せながらも前を走っているライバルを抜く選手や、ゴールの近くで必死にラストスパートする姿もみられました。

 いっぽう一般の部には、かつてのスキーや陸上の全国大会の出場者の姿や、常連となったチームなどもあり、ことしも沿道をわかせていました。

 コースになった商店街には大勢が訪れていて、「頑張れ」「あと少し」などと声援を送っていました。

 小学生の部の1区を最も速く走った花輪小6年、阿部愛依咲(めいさ)選手は、「自分の住んでいる町を走れることが、この大会のいいところだと思います。商店街で応援をたくさんもらえたので、頑張れました」と話していました。

 主催した花輪地域づくり協議会の下川原常雄・体育事業部長は、「十八駅伝よりも歴史があり、先輩たちが頑張って続けてくれた大会です。チーム数が最近増えており、花輪に住む人、ゆかりのある人にどんどん走ってほしい」と話しています。

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