内外の小学生が対戦する相撲大会が鹿角市八幡平で開かれ、地元から唯一出場した小学生力士も活躍しました。
ことしで44回めを数える「八幡平相撲大会」です。大館市や岩手県の二戸市、八幡平市、それに青森県の田子町などから選手が集まり、対戦できる貴重な機会になっています。
15日、八幡平谷内の相撲場には、小学生およそ30人の選手が集まりました。20年ほど前は100人ほどの出場がありましたが、大きく減っていて、市内からは1人のみとなりました。
選手たちは土俵に上がると、相手と見合って腰を下ろし、行事の「はっけよい」の声とともに勢いよくぶつかって、寄り切りや上手投げなどの技を決めていました。
負けたあとに泣いてしまう選手がいるいっぽう、小兵力士の奮闘や、土俵際の接戦などもあり、桟敷からは熱烈な声援が送られていました。
地元から唯一出場した十和田小3年、池田仰志(あおし)選手は、小学校個人、3年の部で白星2つを重ね、準優勝を果たしました。
池田選手は、「相手のまわしをつかめたり、押し相撲がうまくいくと、うれしいです。負けた時はくやしいけれど、次は頑張ろうと思えるので、相撲を頑張りたい」と話していました。
主催した八幡平相撲同好会の浅石憲昭会長(65)は、「少子化とスポ少の台頭で、相撲をする子どもが減っている。序二段に上がった鹿角市出身の風凰花(かぜおうか)の活躍もあり、地元の子どもたちに後に続いてほしい」と話しています。
地元から唯一出場し活躍した池田選手
(写真はクリックすると見られます)