鹿角市花輪の転作田でハスが見事に咲きそろっていて、見る人たちの心を癒しています。
花輪乳牛(ちうし)の川又歌子さん(66)の転作田では、6年前からハスを植えています。
曲にあわせて唱えるお経「ご詠歌」のなかに出てくるハスの話に感銘を受けたのがきっかけでした。住職は、「花も世界に一つだけ。かけがえのない自分」と解説していました。
最初の年は10数本だけでしたが、小さいながら花の芽の神秘さに感動し、その後、日に日に姿を変える著しい生長ぶりに勇気をもらいました。
そして花が咲きそろうと、「心から癒された。植えて良かった」と実感しました。
毎年、少しずつ花が増えていて、7年めのことしはおよそ1ヘクタールの転作田をほぼ埋めていますが、高温と雨の少なさで、茎が平年よりも伸びず、花も小ぶりだということです。
それでも花の美しさは変わらず、「小ぶりでも、花たちは見てほしいと一生懸命頑張っているのかな」。
そう思った時、住職の言葉にあらためて通じました。「花も世界に一つだけ。かけがえのない自分」
ことしも花は先月下旬から代わる代わる咲いていて、「自分も一日一日、やれることを精いっぱいやろう」と元気をもらっているそうです。
見たい人に自由に見てもらっているそうで、「皆さん、大きな息をついて、いいなあ、落ち着くなあなどと言ってくれています。癒されているようで、うれしいです」とほほ笑んでいます。
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