「見納め」「涼しい」「エモい」夏休みで盛況 尾去沢の観光施設

「見納め」「涼しい」「エモい」夏休みで盛況 尾去沢の観光施設

 鹿角市の旧鉱山の坑道を使ったテーマパークが、一般公開の終了を前に、最後の夏休みを迎えていて、内外からの観光客でにぎわっています。

 この施設「史跡尾去沢鉱山」は、旧鉱山の坑道などを観光用にして、「マインランド尾去沢」の名称で昭和57年にオープンしました。

 人材の確保が困難なことなどを理由に、来年3月いっぱいで一般への公開を取りやめ、対象を社会科見学に限定することが決まっています。

 それを前にした最後の夏休みを迎え、連日にぎわっていて、3連休とお盆休みの間の11日は、施設によりますと千人近くが訪れたということです。

 12日も盛況で、観光坑道のチケット売り場のほか、砂金採りや天然石掘りの体験コーナーなどには時折、順番待ちの列ができ、外の暑さとは別世界の、ひんやりした坑道に驚きの声が上がるなどしていました。

 鹿角市花輪から家族3人で来ていた40代の女性は、「子どもの時の遠足から数えて、10回ぐらいは来ています。最後の夏休みと聞いて久々に来ましたが、鉱山の規模の大きさとか、涼しさとか、素晴らしいものをもつ施設だとあらためて感じました」と話していました。 

 また秋田市から小学生の子どもと訪れた40代の女性は、「ホームページに最後と書いてあったので初めて来ましたが、子どもが自由研究のテーマにできると喜んでいるので、もっと早く来ればよかったと後悔しています。一般公開の終了は残念です」と話していました。

 カップルで来ていた仙台市の20代の女性は、「写真に撮りたい、ばえスポットがたくさんあるし、暗い所を二人で歩いていくのがエモい」とムードを楽しんでいました。

 施設では、「入り込みが例年以上なので、最後の夏休みということが影響していると思いますし、感謝しています。たいへん残念ですが、3月までは一般に開放するので、ぜひ遊びに来てほしい」としています。

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