小坂町の成人式を引き継いだ「二十祭(にじゅっさい)」が開かれ、出席者たちが大人としての誓いを新たにしました。
12日は、平成16年度生まれの対象者31人のうち77%にあたる24人が、古里が誇る国重要文化財の観光施設「康楽館」に集まりました。
式典では、細越町長が、「古里、小坂町を誇りに思い続けてほしい」と呼びかけ、恩師たちが、「立派な姿を見て、感激しています」などとあいさつしました。
実行委員長を務めた、小坂町川通りの会社員、齊藤一晟(いっせい)さん(20)は、「失敗や困難を乗り越えることで人は成長できると思う。どんなことがあってもくじけずに、一歩一歩突き進んでいきましょう」と呼びかけました。
また新成人の代表が決意を述べ、「社会の一員として、自分がもっている力を最大限に発揮し、社会に貢献していきたい」「自分で選んだ道を自信をもって進んでいく」などと述べました。
そして式の最後には、町特産のぶどうジュースで乾杯し、互いの門出を祝いました。
出席者たちはサマードレスやはかまなどを着ていて華やかで、式のあとの記念撮影では、晴れやかな表情で写真に納まっていました。
町内に住む20歳の県職員の女性は、「これまで難しい決断がたくさんありましたが、自分の思いを実行できたし、家族など周りの支えのおかげで今があると思います。これからも、勇気をもって行動していきたい」と話していました。
出席者たちが生まれた平成16年度には、国内最大級の埋め立て規模をもつ最終処分場が操業を開始したほか、秋田自動車道の大館市、小坂町間の着工、また十和田湖の県境を決めるための会議のスタートなどの出来事がありました。
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