消防本部で就職説明会 鹿角消防

消防本部で就職説明会 鹿角消防

 消防職員のなり手を増やそうと、鹿角の消防本部で就職説明会が開かれ、高校生たちが業務ややりがいなどにふれました。

 これは、優秀な人材を獲得しようと、鹿角広域行政組合が3年前から開いているもので、11日、地元の男子高校生5人が消防本部を訪れました。

 参加者たちは業務について説明を受けたあと、消防署の中を回り、出動の訓練を見たり、デスクワークをする事務室で説明を受けたりしました。

 そのうち火事の出動の訓練では、指令を受けた職員たちがわずか1分ほどで準備を整えて消防車に乗ったり、防火服や空気ボンベなど重さ20キロの装備をして建物の中に入ったりするのを見て、感心していました。

 また出動の訓練の見学中、実際の出動指令が出される予定外の場面があり、穏やかに説明していた職員たちの表情が引き締まり、動きの機敏さが増す様子に見入っていました。

 参加していた市内の高校3年の男子生徒は、「命を救う仕事ができて、地元にも貢献できるので、鹿角の消防署に入りたいと思っています。きょうの本格的な動きを見て、ますます思いが強くなりました」と話していました。

 鹿角広域消防本部によりますと、かつて数十人いた受験者は近年、10人程度にとどまっているということです。

 消防本部総務課では、「消防職員というと現場の活動に目が向きがちだが、出動のない間の業務もあり、そこも含めて理解してもらうことが、なり手を増やすうえで重要と考えている。命を救う崇高な使命に魅力を感じて、一人でも多くに受験してほしい」としています。

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