鹿角で国内最高峰のレース 全国ローラースキー

鹿角で国内最高峰のレース 全国ローラースキー

 クロスカントリースキーの選手がオフシーズンに使うローラースキーでタイムを競う全国大会が鹿角市で開かれ、小学生から全日本の指定選手までが疾走しました。

 ローラースキーでも走れるコースがある花輪スキー場で10日、国内最高峰の大会「全国ローラースキー選手権」が始まりました。

 エントリーしたのは、地元や近隣の小中高生から一般までのおよそ290人で、国際スキー・スノーボード連盟(FIS)の公認大会になっていることから、ポイントの獲得をめざす、国内のトップ選手たちも名を連ねました。

 スタートした選手たちは、少しでも速いタイムを出そうと、両腕と両足を懸命に動かしてコースを疾走していました。

 特に、海外の大会にも出場している選手たちの速さは別格で、周りの選手の刺激になっていました。

 FISポイントレースの男子10キロクラシカルで、高校生で3番めに速いタイムだった鹿角高校2年、古田陸翔(りくと)選手は、「今の自分の位置を確認できたのは大きいが、3番めという順位に満足していない。ローラースキーのトレーニング期間も大事にして、インターハイの表彰台をめざす」と話しました。

 大会は3年前にFISの公認大会に格上げされて以降、出場者が増え続けているほか、毎回、国内トップの選手たちが訪れ、レベルの高いレースが行われています。

 主催する秋田県スキー連盟の田口將(まさる)会長(71)は、「スキー選手が減るなかで出場者が減らないのは、この大会の求めの表れだし、地元の競技界にとっても成果だ。運営面で、かつての選手がスタッフとして帰ってきてくれており、このいい形で大会を続ける」としています。

 大会は11日も花輪スキー場で開かれます。

FIS男子で高校生3位に入った古田陸翔選手
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