勇壮な武者絵が描かれた大きな絵灯ろうが練り歩く鹿角市の七夕行事「花輪ねぷた」が、このあと町の目ぬき通りで始まります。
花輪ねぷたは、武者絵などが描かれた高さおよそ5メートルの、将棋の駒の形をした絵灯ろうとともに、直径およそ2メートルの大太鼓を若者や子どもたちが打ち鳴らしながら練り歩く七夕行事です。
2日間の祭りの初日の7日は、祭りに参加する10の町内がはじめに、「坂の上」と呼ばれる商店街の中心をめざして運行を始めます。
そして10台の絵灯ろうが到着すると、並べられ、見どころとなります。
さらに10台がそろって鹿角花輪駅前や、市街地の北の端の町内に向かって勇壮に練り歩き、到着すると武者絵がずらりと並びます。
いっぽう、鹿角市花輪はこの日、雨が断続的に降っていて、祭りへの影響を懸念する声が聞かれました。
見ものの武者絵は墨や顔料などで描かれており、ビニールシートで覆われているものの、決して万全ではないということです。
また町の中央の通りに露店が立ち並んでいますが、雨が降ったりやんだりしていた夕方の時点では、人の出はいま一歩でした。
祭りに携わっているという50代の男性は、「若者たちが何か月もかけて描いてきた絵が雨に濡れて、仕上がりが変わってしまうのは気の毒だ。お客さんも来るのを楽しみにしているだろうから、何とか祭りの間だけ雨が上がってほしい」と話していました。
主催する「花輪ばやし祭典委員会」は雨を受け、開始前に臨時の会議を開き、運行時刻の変更や行事の縮小などを決めました。
それによりますとそれぞれの開始予定時刻は、運行が午後7時半、坂の上の行事が午後8時、鹿角花輪駅前での行事は午後8時50分がそれぞれ見込まれています。