学校統合「賛成」「やむを得ない」83% 鹿角市のアンケート

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 鹿角市で学校の再編、統合が必要、またはやむを得ないと考えている市民の割合が、83%にのぼったことが市の調査で分かりました。市は検討の参考にすることにしています。

 市は少子化を踏まえ平成27年度からの5年間で、小学校を9校から6校に、中学校を5校から4校にする再編をしました。

 それから10年経ちましたが、今年度の入学者数は、再編からさらに小学校でおよそ4割、中学校でおよそ3割減りました。

 小学校で児童が最も少ない尾去沢は、全校が50人あまりまで減っていて、4つの学年で複式学級が設けられています。尾去沢中学校の全校は30人あまりです。

 こうした状況を踏まえ市は、来年度から5年間の市政の総合的な計画の期間中に、学校の適正配置を検討することにしており、その参考にしようと、政策のアンケートに学校の統廃合に関する質問を設けました。

 アンケートはことしの5月から6月に行われ、437人の回答を得ました。

 質問で、「少子化で学校の小規模化が進むなか、児童、生徒にとって望ましい学校規模にするために、再編、統合することについてどう思うか」とたずねたところ、「統合した方がいい」と「統合することもやむを得ない」と答えた人の割合があわせて83.1%に上りました。

 対する「統合しない方がいい」は12.4%でした。

 再編前の10年前にも政策のアンケートで同じ質問をして、「進めるべき」と「どちらかというと進めるべき」と答えた人の割合はあわせて54.2%となっていて、10年を経て、そうした声がおよそ30ポイント増えた形です。

 市では、「児童、生徒が希望する部活動ができること、集団の生活ができることが望ましいと考えている人が多いとうかがえる。再編の検討の参考にする」としています。