不法投棄の根絶めざし監視員 鹿角市

不法投棄の根絶めざし監視員 鹿角市

 不法投棄を撲滅しようと、鹿角市の監視員20人が新たな任期の活動を始めました。

 鹿角市の不法投棄監視員は条例で設けられていて、担当の地域を巡回し、不法投棄を発見した場合に、ごみの多少に関わらず市に報告しています。

 先月25日に笹本市長から委嘱状が交付され、20人がおよそ2年間の活動を始めました。

 監視員は、これまでに不法投棄が見つかった場所などの自治会から推薦された人たちです。

 新たに監視員になった70代の男性は、「国道沿いの投げ捨てや、空き地への資材の廃棄などが一向に減らない。鹿角は観光地なので、まずは住民が意識を高くもつべきだ」と話していました。

 不法投棄に対する法律の罰則では、懲役5年以下もしくは罰金1千万円以下、またはその両方となっています。

 市によりますと去年1年間には、タイヤや家電製品、生活ごみなどで、前の年より9件多い23件の報告がありました。

 対策では、多発地帯などに監視カメラが設置されているほか、捨てた人が特定できた場合は、警察へ通報しているということです。

 市では、「廃棄は人目につきにくい場所が多い。一人一人の意識、モラルの口上と、不法投棄を許さないという社会の機運を高めたい」としています。

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