市民アンケート「地元は魅力的」は16% 鹿角市

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 鹿角市の市民への調査で、地元が市外の人にとって魅力のある町だと思っている人の割合が、16%にとどまったことがわかりました。

 この調査は、市が政策の参考にしようと毎年行っていて、ことしは5月から6月までに、18歳以上の市民437人から、昨年度までの状況についての回答を得ました。

 鹿角市が市外から人が訪れたくなる魅力のある町だと回答した人は、16.2%にとどまりました。

 去年から7ポイントあまり下がったほか、この質問は5年前から続けていますが、年々低下しています。

 「自然が豊かで、心地よくすごせる町」、また、「世界級の3つの文化遺産をはじめ誇れる文化財が数多い」などと評する声もある鹿角市ですが、調査の結果では、それらが市外の人にとって魅力ではないと考えている、あるいはそれらを知らない市民が多いことの表れになっています。

 いっぽう、鹿角市の産業は元気で活力があると答えた人は16.7%にとどまり、この質問を始めた5年前と比べ2.8ポイント下がっています。

 これらの調査結果について鹿角市政策企画課は、「都市と比較している人がいる可能性もあるが、ひじょうに厳しい結果だ。地域の魅力や、限られた予算を最大限に発揮する取り組みをしていく」としています。

 このほかの満足度を問う質問では、文化遺産が豊富で誇れる町だと答えた人の割合は52.4%、生活環境が快適な町だと思う市民の割合は41.8%でした。