ビール好きの人たちの夏に欠かせない、エダマメの収穫が鹿角市で始まりました。
鹿角市のエダマメの生産は、農地を集約した農業法人などが取り組んでいて、市によりますと、転作した田んぼではことし、およそ40ヘクタールで栽培されています。
このうち八幡平永田の集落営農の組織ではことし、7つの品種あわせておよそ6ヘクタールで作付けしています。
肥料を使うなど土作りにこだわるとともに、市内でも高い所にあるため夏と秋の寒暖差が高いことが、おいしさにつながっているということです。
ともに早出しの品種で、甘みと香りが特徴の「味風香(あじふうか)」と、茶豆の風味がいい「夏風香(なつふうか)」の収穫が、平年並みの今月2日に始まり、作業所では選別や袋詰めが次々と行われています。
ことしは雨が極めて少ないため、一部のほ場で、人力で水をまくなど手を焼いているそうで、実の肥大がいま一歩ながら、味はほぼ例年どおりだということです。
4日、鹿角市錦木から購入で訪れていた40代の女性は、「ここのエダマメは味が濃くておいしいので、一度食べ始めると手が止まらないですし、何度も買いに来ています。ことしもそろそろ売り始めたかなと思って来てみたら買えたので、うれしい」と話していました。
永田ホープフルファームの根本隆嘉(たかよし)代表理事(61)は、「あちこちから買いに来てくれる人がいて、ことしもだいぶ前から問い合わせがあった。おいしいと言われるものを、変わらず作っています」と話しています。