任期満了の国際交流員が小坂町にエール ジョンソンさん

任期満了の国際交流員が小坂町にエール ジョンソンさん

 小坂町の国際交流員のオーストラリア人の男性が任期を終え、充実した期間を振り返るとともに、小坂にエールを送っています。

 31日で3年9か月間の任期を終えたのは、14代めの小坂町の国際交流員で、オーストラリア人のブレット・ジョンソンさん、30歳です。

 町の観光産業課の職員を務めるいっぽう、オーストラリアの文化を紹介するイベントなどを開き、町内外の人たちと交流してきました。

 26日には、最後の主催となる、スポーツとバーベキューを楽しむイベントを開き、町内外の子ども、大人たちおよそ20人と和気あいあいと過ごしました。

 ジョンソンさんは任期中の最大の収穫について、「立場が違うお互いを分かり合う楽しさを強く感じた」と受け止めています。

 自身が携わった国際交流について、「自分がもつ世界は、自分で広くできる。それを多くの人に感じてもらおうと思っていた」と話しています。

 プライベートでは、地元小坂の祭りだけでなく、鹿角市の代表的な伝統芸能「花輪ばやし」にも参加し、参加直後に「夜どおし、はやしを演奏する」と聞いて「クレイジーだ」と目を丸くしましたが、3年経験を重ねた去年の祭りでは、最も大事にされている奉納演奏の太鼓奏者の一人を、外国人ながら任されました。

 小坂町の良さについて、「都市の人たちは常に急いでいるし、相手のことに興味をもたない人が多いと感じるが、小坂はその逆。暮らしを楽しんでいるし、人々が助け合っている。小坂に誇りをもってほしい」と町民にエールを送っています。

 今後の進路は決まっていませんが、「日本語を使う仕事や、国際交流の仕事に就きたい。そしていつかまた、小坂、鹿角に遊びに来たい」と話しています。

 小坂町の国際交流員は、6日に新たな人が着任します。

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