全国の実業団、大学などのチームが真夏の鹿角を縦断する十和田八幡平駅伝競走全国大会が2日朝、スタートします。1日は開会式が行われ、選手たちが健闘を誓いました。
大会は、真夏、そして2つの峠をコースにした、選手にとって過酷なレースで、実業団や大学などのチームが力をつける場として出場しています。
市内の各地を走ることから、地元では「十八(じゅっぱち)駅伝」の愛称で親しむとともに、手厚く応援やサポートをしています。
78回めのことしは、男子の部に、去年まで3年連続で準優勝のコモディイイダ、おととし優勝の小森コーポレーションなど、去年より4つ多い17チームがエントリーしています。
また、8月7日の固定開催から8月第一土曜の開催にあらためられたほか、参加数が低迷している女子の部は休止されました。
1日は開会式が花輪のトレーニングセンターアルパスで行われ、コモディイイダの岩田直人選手(25)が、「過酷な暑さやレースを鍛錬とし、猛暑に勝る熱いレースを正々堂々走る」と誓いました。
岩田選手は、「毎年差がついている4区が鍵になると思うが、一番練習している選手が走るので期待している。優勝して、東日本実業団駅伝につなげたい」と話しています。
いっぽう、旧花輪高校出身の双子のランナーの弟、松宮祐行さん(45)が、3年連続で北陸実業団連盟の監督を務めます。
松宮さんは、「一区で2年連続で区間賞をとっているので、ことしもその流れにのって、一つでもいい順位をめざす」と話しています。
また6年前にアンカーを務めるなど、ランナーとして何度も走っているこの大会について、「沿道の応援があたたかく、とてもいいレースです。いつまでも続くように協力していく」と話しました。
2日のレースは午前8時に十和田湖の休屋をスタートし、八幡平大沼まで5区間71.4キロで争われます。
主催者によりますと主な場所の予想通過時刻は、大湯市街地が9時15分ごろ。毛馬内が9時35分ごろ。花輪大町が10時5分ごろ。八幡平長嶺が10時半ごろ。そしてゴールは11時45分ごろと見込まれています。
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