鹿角市内で小屋の窓ガラスが割られ、中にあった米ぬかが食い荒らされているのが見つかりました。クマによるものとみられ、関係機関では、「クマを引きつけるにおいが出るものは、建物の中に置いていても危険だ」とし、注意を呼びかけています。
今回被害が見つかったのは、鹿角市八幡平大里にある住宅の隣の物置小屋です。
警察によりますと31日午前6時半ごろ、所有者の男性が確認したところ、小屋の出入り口の窓が割られ、中に保管していた米ぬか5袋のおよそ20キロが食い荒らされているのが見つかりました。
窓の周りにはクマのものとみられる足跡がついていました。
この小屋では前の日にも米ぬかの被害があったため、対策として鍵をかけていたそうですが、再び被害に遭いました。
市では、米ぬかや、放置して腐った食べ物、収穫物などはにおいが強いため、クマを特に引きつけてしまうとして警鐘を鳴らしています。
そして、「建物の中であっても危険なので、においが出ないようにするか、処分してほしい」と求めています。
また、クマは食べ物に気づくと、執着して繰り返し訪れるようになり、人とはちあわせになる危険性が高まるとし、「何より、クマを引きつけないことが大切です」と呼びかけています。