温泉町で住民手づくりの夏祭り 鹿角市大湯

温泉町で住民手づくりの夏祭り 鹿角市大湯

 温泉町を盛り上げようと、住民手づくりの夏祭りが鹿角市大湯で開かれ、自慢の花火大会などに歓声が上がりました。

 この「大湯温泉夏まつり」は、地元の自治会や観光の関係者などが、運営や会場の設営などを手弁当で続けているものです。

 76回めのことしは27日まで2日間の日程で行われ、民謡のショーや、小学生の吹奏楽の演奏、それに相撲大会などが行われました。

 道の駅の会場には、焼きそばやたこ焼き、かき氷などを売るおよそ20の露店が並び、夏祭りのムード一色です。

 2日めの夜、祭りを締めくくったのは、地元の人たちが「鹿角一」と自負する花火大会です。

 実行委員会によりますと、ことしは去年とほぼ同じ千発ほどが用意されたということです。

 迫力ある大玉や「スターマイン」と呼ばれる連発花火など13のプログラムが設定され、およそ30分にわたり繰り広げられました。

 そして派手な花火が広がるたびに、訪れた人たちから歓声や拍手が上がりました。

 毛馬内陣場から来ていた50代の男性は、「子どもが大きい花火や連発に、声を出して喜んでいました。大湯の花火は、地元の人たちにとって大事なものなので、いつまでも続いてほしい」と話していました。

 実行委員会の上野恵市実行委員長(63)は、「地元の子どもたちのために、77年もの間、町内会、観光協会などが努力して続けている。子どもたちの思い出として記憶に残って、将来、古里を誇ってほしいし、地元で担い手になってほしい」と話しています。

(写真はクリックすると見られます)