心の健康づくりで学校へ出前講座 鹿角市

心の健康づくりで学校へ出前講座 鹿角市

 心の健康づくりの講座が鹿角市の小学校で開かれ、悩みやストレスがある時はSОSを出すことなどを専門家が助言しました。

 これは、子どもたちにプレッシャーがかかると言われる夏休み明けに備え、市が市内の小中高校で開いているもので、17日は大湯小学校の5年生と6年生およそ30人が参加しました。

 講師を務めた秋田大学自殺予防総合研究センターの特任助教、宮本翔平さんは、「ストレスをなくすることはできないが、少なくすることはできるので、上手に向き合って、減らすことが大事です」と話しました。

 減らす方法の一つとして、だれかに悩みを話すことが有効だとし、「自分ではどうしようもできない状況、夜に眠れない、ご飯が食べられない、心がいつもと違うなどと感じたら、親や友達、先生に相談しましょう」と呼びかけました。

 いっぽう、友達のSОSに気づいた時の対応について、「悩みをもっている相手が今、どんな気もちかを考えることがポイントです。そうすると、それって怖かったねとか、たいへんだったねと言えるようになります」とアドバイスしました。

 また、相談の内容が難しかった場合について、「自分たちだけで抱え込まないで、先生や大人と一緒に考えましょう」と求めました。

 講話を聞いた5年生の女子児童は、「ストレスがたまったら、我慢しないで、話しやすい人に話したい。話を聞く側にもなりたい」と話していました。

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