地元、鹿角高校の野球部の大舞台を市民一体で応援しようと、鹿角市がパブリックビューイングを開催し、市民およそ100人がわが町の選手たちに声援を送りました。
市は、市内の高校の野球部で初の決勝進出が決まった20日、笹本市長の特命でパブリックビューイングの開催を決め、市民にメールなどで知らせていました。市によりますと、市が用意するパブリックビューイングは、おそらく初だということです。
22日、会場の花輪の「コモッセ」にはおよそ100人が集まり、持参したメガホンや、発祥の地にふさわしい、きりたんぽの串を手に、こん身の声援を送っていました。
応援では、選手の名字や背番号ではなく、名前で呼ぶ人が多く、生徒たちを幼いころから見てきた、地元ならではの応援が繰り広げられました。
試合が終わると、長く、大きな拍手が送られ、「ありがとう」「格好よかったよ」などの声が上がり、チームへの感謝があふれました。
野球部員の孫に声援を送った尾去沢下モ平の70代の男性は、「一生懸命さが伝わってきた。帰ってきたら、よくやったと褒めてあげたい」と話していました。
いっぽう、笹本市長は20日から5日間、育児のための休暇をとっていましたが、この日急きょ、秋田市のこまちスタジアムに駆けつけました。
試合後、「選手たちの、最後まであきらめない気もちが伝わりました。ありがとうございました、そしておつかれさまでした」とたたえていました。
さらに、「鹿角地域の人たちに自信と勇気をもたらしてくれた。市として、一生懸命な子どもたちをしっかり応援して、鹿角高校に生徒を内外から呼び込みたい」と話しています。
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