夏の全国高校野球秋田大会は20日、準決勝が行われ、開校2年めの鹿角は、去年秋の大会の優勝校、秋田商業に4対2で勝ち、甲子園出場をかけた決勝戦に駒を進めました。
秋田市のこまちスタジアムで行われた準々決勝第一試合で、第8シードの鹿角は、去年の夏に準優勝、去年の秋に優勝した秋田商業と対戦しました。
先攻の鹿角は、1点を追う4回、古舘樹(たつき)選手のタイムリースリーベースヒットで同点とすると、栗山翔力(しょうりき)選手のタイムリーツーベースヒットで、2対1と試合をひっくり返しました。
さらに8回、豊田鷹平(ようへい)選手のタイムリーヒットで1点を追加したあと、秘策のダブルスチールを成功させて、リードを3点に広げました。
投げてはエースの佐藤大和(やまと)投手が、強打の秋田商業を相手に完投で追撃を振り切り、試合は4対2で決しました。
小林洋介監督は最大の勝因について、「ピッチャーが安定していて、ランナーを出しても粘り強く投げられた」と指摘しました。
ことしのチームについては、「自分たちがやれることを理解し、やるべきことに最大限の力を注げている。簡単なようで簡単ではないことを、自分たちでコントロールしてやり切れているところがこの選手たちの強みだ」とたたえています。
決勝に向け、「鹿角の内外から大きな声援が届いている。チーム一丸となって、一戦必勝で臨む」と闘志を燃やしています。
鹿角は、鹿角地域の高校として初の準決勝で、勝利し、いよいよ決勝に駒を進めました。
決勝は22日午前10時から秋田市のこまちスタジアムで予定され、鹿角は去年夏の優勝校、金足農業と対戦します。