スタンド、地元の町から熱い声援 鹿角高の野球部へ

スタンド、地元の町から熱い声援 鹿角高の野球部へ

 高校野球秋田大会の準決勝が行われた20日、鹿角勢初の舞台を戦う選手たちに、スタンド、そして地元の町から熱い声援が送られ、勝利が決まると歓喜に包まれました。

 スタンドには在校生およそ300人が駆けつけ、勝利が決まった瞬間、涙よりも笑顔が多くありました。

 応援していた生徒たちからは、「ピンチの時のゲッツーに興奮した」「クラスメートが活躍していて感動した」「朝早くても全然眠くない」などと喜びが聞かれました。

 声援を送った3年の女子生徒は、「鹿角高校だけでなく、鹿角にとっても新たな歴史をつくってくれた。感動です」と話していました。

 いっぽう、試合が進むなか、鹿角市大湯のイベント会場では、途中結果がアナウンスで知らされました。

 ライブ中、鹿角の逆転を伝え聞いたボーカリストが、「2対1で逆転したそうです」とマイクで叫ぶと、オーディエンスの老若男女が、こぶしを振り上るなどしながら歓声を上げていました。

 会場にいた40代の男性は、「試合が気になってしようがない。自分もイベントの手伝いを頑張るので、選手たちにも頑張ってほしい」と興奮ぎみに話していました。

 地元のあちこちでお祭り騒ぎとなるなか、選手の一人が住む鹿角市八幡平の湯瀬集落ではこの日、年1回の本当のお祭りが行われていました。

 近所の高校生が夢舞台に立っているとあって、地域の人たちは祭りの準備や神事の合間に、そろって公民館や神社で試合の行方を見守りました。

 神社で勝利が伝えられると、笑顔、拍手があふれ、なかには涙ぐむ人もいました。

 50代の男性は、「隣の子が出ているのだから、祭りであっても応援せずにいられない。決勝でも鹿角の魂、湯瀬の魂を見せてほしい」と話しています。

 市はこの日、22日の決勝戦を市民一体で応援しようと、パブリックビューイングを花輪の「コモッセ」で午前10時から行うことを決め、来場を呼びかけています。

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