鹿角地域唯一の高校に内外から生徒を呼び込もうと、地元一丸で取り組む協議会の会議が開かれ、今後の取り組みなどを共有しました。
去年開校した鹿角高校で、少子化による定員割れが続くことが懸念されるなか、内外から生徒を呼び込もうと、学校の後援団体や地元の商工会、農協、行政による支援協議会が去年立ち上がっています。
その定例の会議が17日、花輪の式典会場で開かれ、それぞれの取り組みを示し合いました。
そのうち市は、選ばれる学校にするために取り組む、鹿角高校の魅力化について示し、今年度に先進地への視察や、県教育委員会との調整を、来年度にビジョンをつくるなどの予定を説明しました。
事業には、地元の関係機関を巻き込んだ推進体制をつくることや、居住地に関わらず、関心がある高校で3年間過ごせる「地域みらい留学」と呼ばれる制度の検討なども含まれています。
笹本市長は、「15年先の市の人口減少の推計から、外から人を呼び込むことは必須だ。選ばれる高校にする」とし、細越町長も、「一緒に推進していきたい」と述べました。
このほか出席者からは、「地域一体で高校を応援していることを、外へPRするべきだ」とか、「頑張る生徒を応援したいと、お米の寄付を考えている人などがおり、貢献したい人のための枠組みをつくれるといい」などの意見が出ました。
いっぽう、協議会で環境づくりを進めた下宿がことし4月にスタートし、スキー部の男女7人が利用していることや、来年度の利用希望者の下見が来ていることなどが報告されました。
協議会会長の児玉政明・部活動後援会長は、「鹿角高校を応援しようと、地域一丸で盛り上がり始めている。地元のやる気を内外に示し、取り組みを加速させたい」と話しています。
(写真はクリックすると見られます)