オリジナル動画で特殊詐欺の手口示す 鹿角の警察署

オリジナル動画で特殊詐欺の手口示す 鹿角の警察署

 特殊詐欺の被害が急増するなか、鹿角地域の警察署が注意を呼びかける動画を作成し、インターネット上で公開しています。

 鹿角警察署生活安全課が作成したおよそ3分半の動画では、警察官をかたる人物から電話がきて、犯罪の無実を証明するために電子マネーを送るよう求める手口が示されています。

 また、警察官が話すよりもインパクトがあり、被害が特に多い高齢者の心に響くようにしようと、侍のオリジナルキャラクターが呼びかけ役を演じています。

 手口のポイントを示しているのも特徴で、偽物の警察官が、犯人、被疑者などの言葉を使って動揺させたり、偽物の逮捕状や警察官などの画像を見せて本物と思い込ませたりしようとすることを指摘しています。

 そして、「私だけは大丈夫は大間違い。次に電話があるのはあなたかもしれない」とメッセージを出し、だれのそばにも危険があることを意識づけようとしています。

 動画作成にメーンで携わった生活安全課の黒沢貴洸(たかひろ)巡査部長は、「具体的な手口やポイントを示すことで、自分が巻き込まれた時に思い出してもらえると思う。動画を見て、防犯力を高めてほしい」と話しています。

 特殊詐欺に様々な手口があることから、動画は今後も作り続けるほか、サイトでの公開だけでなく、各種の講話やキャンペーンなどでも使っていくということです。

 この動画「鹿角警察署発信、特殊詐欺撲滅侍、ニセ警察官の架空請求編」は、動画投稿サイト「ユーチューブ」で見ることができます。

(写真はクリックすると見られます)