夏の全国高校野球秋田大会は17日、準々決勝2試合が行われ、開校2年めの鹿角が第1シードの能代松陽に11対7で勝ち、鹿角勢で過去最高のベスト4に進出しました。地元の関係者が「大きな一歩だ」とし、たたえています。
秋田市のこまちスタジアムで行われた準々決勝第一試合で、第8シードの鹿角は、春の県大会で優勝した第1シードの能代松陽と対戦しました。
先攻の鹿角は、2回に1点を先制後、逆転されましたが、1点を追う5回、相手のエラーなどで3点を取って逆転しました。
その後、点を取られても直後に取り返し、6対5で迎えた8回は、3本のタイムリーヒットなどで5点を奪うビッグイニングとし、リードを広げました。
最後は、11対7で勝利しました。
鹿角は今大会、2回戦の本荘戦に8対3、3回戦の湯沢翔北戦に1対3で勝ち、この日の準々決勝に臨んでいました。
去年4月の開校以降、去年とことしの春の県大会でともにベスト8に進出していましたが、今回はそれを上回るベスト4に進みました。
鹿角野球協会によりますと、鹿角の統合前の花輪、十和田、小坂はいずれも昭和20年代に野球部が創部していて、3校とも夏の県大会の最高成績はベスト8でした。
今大会の鹿角について、鹿角野球協会の三上豊会長は、「打線の上位、下位まんべんなく攻撃ができ、ここぞという時に点を取れている。犠打や四球を絡める、そつのなさもいい」と評価しています。
鹿角勢で過去最高のベスト4進出については、「鹿角の野球界の歴史が変わった、大きな一歩だ。少子化と野球離れで野球少年が減っているが、この活躍を見た小中学生に鹿角高校をめざしてほしいし、地元も一丸で応援したい」と話しています。
大会の準決勝は20日、決勝は22日に行われる予定です。
7回に適時3塁打を放つ古舘選手
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