クマ対策、徹底の求め 鹿角選出の県議

クマ対策、徹底の求め 鹿角選出の県議

 鹿角地域選出の秋田県の議員と地元の県の職員が意見を交わす会議が開かれ、全国でクマによる人身被害が相次ぐなか、対策の徹底が求められました。

 15日、県鹿角地域振興局で開かれた会議には、川口一議員と児玉政明議員の2人が出席し、振興局の各部局と鹿角警察署の幹部職員と意見を交しました。

 クマによる人身事故は、鹿角管内でことしはこれまでに起きていませんが、議員側からは、「いつ起きてもおかしくない。注意喚起を徹底してほしい」などと求められました。

 また、市街地などにクマが出没した時に、市町村の判断で特例的に猟銃を使用できるようにする改正法が9月に施行されることも取り上げられました。

 警察側は、「警察の権限は変わらないが、これまで同様、市民のほか、出没した現場で対応にあたる職員、猟友会員、警察官の安全確保に努めていく」としました。

 いっぽう、教育事務所が管内の6年後の児童生徒数の見とおしについて、「現在のおよそ3分の2の千200人あまりまで減る」と説明しました。

 これについて議員側から学校の存続、統廃合の見とおしが問われ、教育事務所側は、「あくまで設置者の市、町が決める。統合する場合も、ICTを活用した他校との交流など、メリットの最大化、デメリットの最小化をできるといい」としました。

 さらに、「この地域は市と町が一つずつだけのため、緊密に連携できる。この地域独自でやれることも見つけたい」とも述べました。

 このほか議員側は、コメの価格が上がっていることにふれ、「新たな担い手の確保のチャンスだ。強力に進めてほしい」と求めました。

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