地元出身の若者のネットワークを活性化しようと鹿角市が募集した事業委託の相手が、東京のコンサルティング会社の代表の男性に決まり、副業の強みを生かして取り組んでいくことになりました。
市は若者のUターンを増やそうと、市外の19歳から25歳までの出身者を対象に、「鹿角家U25(かづのけアンダーにじゅうご)」と名づけたネットワークを設けています。
ネットワークをより魅力的なものにしようと、認知度の向上や会員の増加、Uターンしたくなる意識づけなどの事業を委託する相手を募集し、横浜市の岡部裕三さん(47)に決めました。
今回の募集では、都市の企業に勤めている人の専門的なノウハウを地方の活性化に生かす国の制度を活用したのが特徴です。
岡部さんは、地域活性化や人材育成をするコンサルティング会社の代表を務めるほか、これまでに国際協力や国会議員の公設秘書、財団の職員などの立場、分野で、多様な人と協働したり、社会課題と若者をつないだりしているということです。
今月12日に業務委託が始まり、14日は笹本市長を表敬訪問しました。
そして笹本市長から、「コミュニティーを大きくすることにプラスして、メンバーにとって有意義で、成長できる場所にするお手伝いをしてほしい」と依頼されました。
岡部さんは、「ネットワークを多くの人に知ってもらうために、内外の大人の応援団や、地元の中高生の予備軍をつくりたい。若者に鹿角の課題、現状を知ってもらうことを大切にしたい」と話しています。
岡部さんへの業務委託は来年3月いっぱいまでですが、最長3年度まで延長できるということです。
(写真はクリックすると見られます)