高山植物の宝庫、国立公園の八幡平大沼では、初夏の花から夏の花へとリレーが進んでいて、訪れた人たちが、非日常の涼しさのなかで、可れんな姿を楽しんでいます。
八幡平では「100花1000種」と言われる高山植物が、4月から9月までリレーしていくように代わる代わる咲いていきます。
鹿角市の景勝地「大沼」は様々な花が咲き、散策路もあるため人気で、今の時期は、初夏の花から夏の花への移り変わりが楽しまれています。
見ごろを迎えているオニシモツケは、小さい白い花がまとまって咲いていて、遠くから見ると綿毛のようにかわいらしく見えます。
また沼の展望デッキへ行くと、まぶしいほど黄色い「コウホネ」の花が、水面から顔を出しています。
散策路の北側にはブナの森があり、夏に感じるその涼しさは、まるで別世界のようです。
11日午前には、岩手、仙台、長野などのナンバーをつけた車で訪れた人たちのほか、外国人もおり、散策路を気もちよさそうに歩いていました。
青森県五所川原市から訪れていた40代の女性は、「普段見られない、かわいい花を見られるのは、こうした所に来た特権ですね。涼しさも気もちよくて、非日常に癒されています」と話していました。
沼のそばのガイダンス施設「八幡平ビジターセンター」では、その時期に咲いている花を紹介しており、センターに立ち寄ったあとに散策路を訪れると、初心者でも高山植物を探せて、楽しめます。
施設では、「気温がふもとと5度ほど違うので、涼しさを味わいながら散策できます。白い花が多い初夏から色鮮やかな花が増える夏への移り変わりを楽しんでほしい」と誘っています。
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