木材産業にふれる木工教室 鹿角市

木材産業にふれる木工教室 鹿角市

 子どもたちに林業や木材産業に関心をもってもらおうという木工教室が、鹿角市の放課後児童クラブで開かれました。

 これは業界の人手不足のなか、将来の担い手を育てようと秋田県鹿角地域振興局が開いたものです。

 9日、鹿角市の花輪児童クラブには、職業訓練校で講師をしている大工などおよそ10人が集まりました。

 そして児童クラブを利用している児童たち60人ほどに手ほどきをして、木製のいすを作る体験をしてもらいました。

 参加した子どもたちは、慣れない手つきながら大工たちの助言どおりに金づちを使い、いすの天板を台座に取りつけていました。

 いすはすべて木でつくられており、木のぬくもりを感じる完成品がプレゼントされると聞いた児童たちから、喜びの声が上がりました。

 参加した花輪小1年の女子児童は、「優しく教えてもらったから、簡単に作れました。持って帰って、お姉ちゃんに座ってもらう」と話していました。

 また指導した70代の大工の男性は、「金づちを使うことに最初は怖がっていた子どもも、ものづくりの楽しさを味わえたと思う。将来、こうした道に進んでくれたらうれしい」と話しました。

 県鹿角地域振興局森づくり推進課は、「林業も木材産業も人手不足の状況にあり、事業を拡大したいが、人がいなくてできない状況になっている。温暖化で森林の多面的な機能が注目されており、一人でも多くに担い手になってほしい」としています。

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