消防団員が技術を競う大会 鹿角地域

消防団員が技術を競う大会 鹿角地域

 消防団員たちが放水までの速さや正確さを競う大会が鹿角市で開かれ、選手たちが機敏な動きで競技していました。

 これは全国で消防団員たちが臨んでいる大会で、鹿角市と小坂町でつくる組織の77回めの大会が6日に鹿角市役所の駐車場で開かれました。

 団員たちは、大会前に早朝や夕方に集まって練習を重ね、本番に挑んでいます。

 ことしの大会には、持ち運べるポンプを使う小型ポンプ操法の部に10の分団が、消防ポンプ車からホースを伸ばして放水するポンプ車操法の部に7つの分団が出場しました。

 そして、火に見立てた的に放水を命中させるまでのタイムと、それぞれの動作の正確さなどを競いました。

 選手たちは無駄のない動きでホースをポンプや水槽につなぎ、的に向けて放水していました。

 40代の男性団員は、「練習と大会はみんなの負担になっていますが、地区を守るうえでは、操法の再確認は必要だし、いざという時のために大事だと思います」と話していました。

 競技の結果、小型ポンプ操法の部は小坂町の第4分団第3部が3連覇を、またポンプ車操法の部は小坂町の第4分団第1部が連覇をそれぞれ果たし、来月に由利本荘市で開かれる県大会への出場権も得ました。

 主催した県消防協会鹿角支部、支部長の内田清隆・鹿角市消防団長(67)は、「団員不足は全国的な問題だが、災害、火災は待ってくれない。有事に活動できる団員を一人でも多く育てるため、自分たちの地域を守る意識を広めたい」と話しています。

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