消防署の救助隊員たちが救助技術を競う秋田県の大会で、鹿角の2つのチームが好成績を出し、上位大会への切符をつかみ取りました。
この大会は、災害や事故の現場の救助に見立てた種目の速さと正確さを競い合っているもので、1日に由利本荘市で開かれた今年度の大会には全県から200人が出場しました。
鹿角広域消防署からは、「ほふく救出」に出場した湯沢健太主任(31)、金澤直大(なおひろ)主任(30)、佐々木卓人(たくと)主事(25)の3人のチームが1位となり、鹿角では3年ぶり、8回め、またチームでは初となる、全国大会の出場権を得ました。
湯沢主任は、「速さだけでなく、細かい動作一つずつの確実性を重視できた。全国大会に出場するからには、より確実性を高め、上位をめざす」と意気込んでいます。
さらに、「ロープブリッジ救出」に出場した小舘拓(たく)主任(29)、阿部絋二朗(こうじろう)主事(27)、阿部理紀也(りきや)主事(27)、舘花朔弥(さくや)主事(20)の4人のチームが2位となり、東北大会の出場権を獲得しました。
この種目では、東北大会で上位に入ると、全国大会に出場できます。
小舘主任は、「チームに力があり、練習の成果をしっかり出せた。東北大会ではさらに一人ひとりの役割と、連携の部分の両方でタイムを縮めたい」と意欲を示しています。
大会での活躍は競技に対する練習の成果ですが、その技術は有事の救助につながるものであり、住民にとっては頼もしい結果となっています。
湯沢主任は、「迅速で、確実な技術は、災害や救急の現場にもつうじる。経験を生かすとともに、後輩たちにも伝えたい」、また小舘主任は、「体力的な面も含め、活動につながっていく。災害現場に生かしたい」とそれぞれ話しています。
ことしの東北大会は今月29日に仙台市で、全国大会は来月30日に兵庫県で開かれます。
ほふく救出の湯沢チーム
(写真はクリックすると見られます)