鹿角市と小坂町の消防などを担う広域行政組合の議会が開かれ、建設中の消防分署の工事請負費について、資材高騰などのあおりを受け、およそ900万円を追加する補正予算案が可決されました。
消防署十和田分署は建築からおよそ50年が経ち、現在地が洪水浸水想定区域にあることなどから移転、新築することになり、北へおよそ500メートルの十和田市民センターの脇に建設中です。
1日に開かれた鹿角広域行政組合の定例議会では、その工事請負費について、人件費と資材費の高騰を受け、880万円を追加することなどを盛り込んだ補正予算案が提案され、全会一致で可決されました。
追加額は実績を基に再度計算したそうで、補正後の総額は10億9千600万円あまりです。
消防本部によりますと、建設のスケジュールは変わらず、工期は来年の1月30日です。
消防本部では、「完成と同時に運用を始めたい」としています。
いっぽうことし4月の市長選挙、町長選挙により就任、再任した笹本市長と細越町長の互選により、広域行政組合の管理者に笹本市長が就任しました。
議会で笹本管理者は、「少子高齢化や多様化する住民ニーズのなか、常に住民目線を意識し、住民の声に耳を傾けながら、業務を確実に、効率的に実施していく」などと述べました。
鹿角広域行政組合は、鹿角市と小坂町の消防と救急、ごみとし尿の処理、それに斎場の業務を担っています。
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