今春就任の笹本市政、体制固まる 鹿角市

今春就任の笹本市政、体制固まる 鹿角市

 鹿角市の人事異動に伴う辞令交付式が行われ、4月に就任した笹本市長による体制がいよいよ固まりました。

 市は今年度の人事異動について、4月の市長選挙の前後で3回に分けることとし、今回の3回めでいよいよ笹本市政の体制が築き上げられました。

 発令日の1日、辞令交付式が行われ、異動者90人あまりと、業務の担当者級以上の職員40人あまりが集まりました。

 笹本市長は異動者たちに辞令を手渡したあとに訓示し、「組織全体の生産性や効率性の向上をめざした、戦略的な人事異動とした。市民に明るいビジョンを示し、実現しましょう」などと呼びかけました。

 今回の人事異動では、笹本市長特命の行政経営推進室が総務部内に設けられたのが特徴です。

 笹本市長は狙いについて、「行財政を経営という観点からみていく。部署を特設することで、市役所全体をふかん的にモニタリングでき、時に推進室で業務を行う部分も出てくる。目的や、長期的な見とおしなどの見える化に力点をおく」と話しています。

 推進室では、市政の総合的な計画の策定と並行して、行政の仕組みや事務事業について取捨選択をしていくということです。

 そのはじめとして、行政運営の指針と公共施設の管理計画の見直しに入りました。

 村木行政経営推進官は、「鹿角市の行政の一つの転換点になっている。より踏み込んだ改革を考えていく」としています。

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