秋田県内の多くの川でアユ釣りが解禁され、型の良いアユが釣れることで人気の鹿角市でも、早速太公望たちが竿を傾けています。
鹿角市の漁協によりますと、市内でのアユ釣りは20年ほど前から人気で、毎年、延べ3千人ほどが楽しんでいるということです。
ことしも7月1日にアユ釣りが解禁され、鹿角市瀬田石の小坂川では午前9時ごろ、およそ10人が、おとりのアユのそばに来る別のアユに針を引っかける「友釣り」をしていました。
およそ2時間で2匹釣ったという盛岡市の70代の男性は、「腕が良くなければ釣れない難しさが、逆に友釣りの楽しさだ。鹿角は数が釣れるから、しょっちゅう来ている」と話していました。
鹿角市周辺の流域を管轄する漁協によりますと、ことしは天候に恵まれ、天然もののそ上が多いほか、先月放流した稚アユおよそ6千匹がピークには「尺アユ」と呼ばれる30センチほどまで大きくなるということです。
鹿角市河川漁協の宮野和秀組合長は「鹿角は川のコケが良く、山の手入れもいいため、大アユが釣れる。多くの人に釣りとおいしさを楽しんでほしい」と話しています。
いっぽう漁協は解禁日のこの日、流域でパトロールを行い、水難事故やクマへの注意とともに、ごみの廃棄や駐車スペースなどのマナーの順守を呼びかけました。
漁協では、「市外からの釣り人が多いが、夜に車で走ってきて、疲れた状態で釣りをすると危険だ。絶対に無理をしないでほしい」としています。
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