ことし10月にリニューアルオープンする鹿角市の十和田図書館で、閉館時刻がこれまでより1時間半遅い午後7時になりました。
新しい十和田図書館は、以前の施設の老朽化などから、市が設計、工事費およそ7億9千万円あまりをかけ、毛馬内城ノ下の十和田市民センターの西隣に移転、新築しました。
10月1日のオープン以降、閉館時刻が、これまでの午後5時半から7時に変わることになりました。
もう一つの市立図書館の花輪図書館も、10年前に古い施設から現在の複合施設「コモッセ」内への移転にあわせ、閉館時刻が同様に変わっていました。
閉館時刻が遅くなった花輪図書館では、学校や仕事を終えた人たちなどに喜ばれており、市教育委員会では、「帰宅前や、隣の市民センターに来たあとなどに気軽に立ち寄ってほしい」としています。
リニューアルオープンする十和田図書館ではこのほか、利用者が自分で手続きできる自動貸出機や、映像で資料などが見られる視聴覚室、蔵書をデータで管理するシステムなどが新たに導入されます。
また、以前の図書館で貴重な資料を所蔵している部屋「立山文庫」と「みどりの文庫」はスペースが広くなり、歴史的な図書や植物の標本などが見やすくなるということです。
2階や1階のフロアには机といすが置かれ、学習スペース、待ち合わせなどで使え、また市民センターと屋根つきの渡り廊下で結ばれます。
若い世代の地元定着が課題になるなか、コモッセが開館以降、中高生なども集めるにぎわい拠点になっており、十和田図書館が、学習施設という性質はあるものの、北の拠点として喜ばれるスペースになりうるかが注目されます。