純売上、過去最多の3.4億円 小坂町の第三セクター

純売上、過去最多の3.4億円 小坂町の第三セクター

 小坂町の第三セクターで、町立の観光施設やワイナリーの運営などをしている会社の株主総会が開かれ、過去最多の純売上高を計上したことが報告されました。

 小坂まちづくり株式会社の定期株主総会が26日、町の多目的施設で開かれ、昨年度の事業と決算が示され、承認されました。

 それによりますと、主力の「金属工業研修技術センター」の管理事業で、純売上高が前の年度から4%ほど増え、また雪が多い冬となり、除雪の受託料が前の年度の1.5倍あまりに増えました。

 観光芝居小屋「康楽館」は、修学旅行の減少を受け全体の観劇者数が減りましたが、施設の見学者数がインバウンドの大幅な伸びを受け、前の年度の1.3倍あまりに増えました。

 小坂鉄道レールパークは、5年ぶりに再開した寝台特急「あけぼの」の宿泊営業で、車両の延命などを目的に受け入れ日数を大幅に減らしましたが、稼働率が休止前から3ポイントあまり上昇し、施設全体の入園者数も前の年度の1.1倍あまりに増えました。

 ワイナリー事業は、新たに導入したスクリューキャップのハーフボトルや、限定商品が人気となり、純売上高が前の年度からおよそ3%増えました。

 これらにより決算の当期純利益は、前の年度からおよそ830万円、率にしておよそ49%多い2千500万円あまりを計上しました。

 純売上高はおよそ3億4千万円で、4年連続の増加となり、15年めの経営で過去最多となりました。黒字決算は5年連続です。

 森浩美社長は、「コロナ以降ようやく観光客が戻り、ワインの支持も定着してきた。より愛される施設、事業をめざす」としています。

(写真はクリックすると見られます)