市長「育休」取得を公表 鹿角市

市長「育休」取得を公表 鹿角市

 鹿角市の笹本市長は、来月に育児のための休暇を取ることを公表しました。自ら率先し、育休に対する社会の理解を広めたい考えです。

 27日に開いた定例記者会見で笹本市長は、「4月に誕生した第二子の育児のための休暇を7月20日から5日間取得します」と説明しました。

 ねらいについて、「市長自らが率先することで、父親が育児休業を取ることに対する社会全体の理解を促したい」と述べました。

 さらに、「今後も育児のための短時間勤務などを適宜取り入れていきたい。男女共同参画のほか、市役所だけでなく社会全体の働き方改革につなげたい」としています。

 市長は特別職の公務員で、一般の職員のような育児休業の制度はないため、勤務は自己判断することになっています。

 今回の休暇では職務代理者はおかず、必要に応じ自宅でリモートワークを行うほか、災害などの緊急時の指揮のほか、重要案件に迅速に対応できるようにICTを活用して連絡を取り合うということです。

 笹本市長によりますと、先月も、家族が急きょ体調を崩した際に、ケアと育児のために、自宅からウェブ上で会議に出席するなどしており、危機管理上の備えを整えています。

 市によりますと、昨年度まで2年間の市の男性職員の育児休業の取得率は62.5%で、以前に比べ高くなっているということです。

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