小坂町の小中学校の給食費が、今年度の残り8か月分で実質無償化されました。町の既存の支援と、国の物価高騰対策をあわせた措置です。
町は子育て支援策の一つとして9年前から、学校給食費の半額を町単独で補助しています。
そして今回、国の物価高騰対策の交付金を使い、今後徴収することになっていた今年度の8月以降の8か月分で、残り半額が補助されることになりました。
25日に開かれた6月議会の最終本会議に町は、この費用を盛り込んだ補正予算案を提案し、議員全員の賛成で可決されました。
いっぽう、来年度以降の対応について細越町長は、「国の動きも見ながら、この4年の任期中に無償化を果たしたい」としています。
小坂町の小中学校の給食費の額は、一食あたり小学生で354円、中学生で392円です。
また、この日成立した補正予算には、地元の民間の保育所とタクシー会社に対する、国の物価高騰対策を使った補助金も計上されています。
保育所では園児の一か月分の給食費のうち一人あたり725円が、タクシー会社では保有一台につき3万円から5万円が補助されます。
いっぽう本会議では、人選の難航で4年あまり欠員が続いていた教育委員について、町生涯学習奨励員などを務めている柴田祥恵(よしえ)さん、45歳の任命案が同意されました。