鹿角市の観光、物産の振興などに取り組む第三セクターの株主総会が開かれ、道の駅の好調などで、売上高が3年連続で過去最多を更新したことが報告されました。
市全体の観光、物産の振興と、花輪の道の駅の運営などをしている「かづの観光物産公社」の株主総会が、23日夕方に花輪のホテルで開かれました。
昨年度の報告によりますと、国別でおよそ8割を占める台湾など、インバウンドの道の駅への入り込みが近年、過去最多を続けており、昨年度は前年比105%のおよそ2万3千人となりました。
特に、みそ付けたんぽの手作り体験が人気なほか、売店や直売所にも良い影響が出ているとしています。
施設のリニューアル以降、増え続けていた道の駅全体の来場者数は減少に転じたものの、修学旅行の受け入れが増え続けているということです。
これにより売上高はおよそ3億3千500万円となり、3年連続で過去最多を更新しました。
その結果、当期純利益およそ860万円を計上し、3年連続の黒字となりました。
いっぽうDMOによる公益部門では、ビッグデータを活用した地域の強み、弱みの把握などに力を入れるとともに、各事業者にデータを共有しています。
公社では、「物価高の影響で懸念されたが、団体客の誘致の強化が功を奏し、過去最高の売り上げ実績になった。プロが選ぶ施設100選に4年連続で選ばれており、来年度に弾みがつく」としています。
いっぽう任期満了に伴う取締役の選任で、畠山佑介社長が退任し、後任に安保朗常務が就きました。
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